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親の家にある「小さなバリア」が命取りになる前に。介護リフォームのリアルを建築士が語ります

「お父さんが最近、廊下でよくつまずくようになって…」

そんなご相談を、ここ栃木でもよくいただきます。

転んだのは廊下の段差。

わずか2〜3センチの段差です。

でも、高齢の方にとってその2〜3センチが骨折の原因になることがあります。

骨折→入院→筋力低下→介護…という連鎖は、決して他人事ではありません。

住まいの中には、意外と多くの「バリア(障壁)」が潜んでいます。

今回はよくある住まいのバリアと、その解消方法を建築士の目線でお伝えします。

目次

住まいに潜む「バリア」、実はこんなにある

「バリアフリー」というと車いすや大きな段差のことを思い浮かべる方が多いかもしれません。

でも実際には、もっと小さな場所に危険が潜んでいます。

1. 廊下・居室の敷居(しきい)

昔ながらの日本家屋には、部屋の境目に敷居があります。

高さは5〜10センチ程度のものがほとんどですが、高齢になると足が上がりにくくなり、この敷居でつまずく事故が多発します。

 

解消策:既存の床の上から薄型のフローリングを重ね張りすることで、段差をフラットに近づけることができます。

床全体を張り替えるより費用を抑えられるのも特徴です。

2. 玄関の上がりかまち

玄関の「上がりかまち」(土間と廊下の境目)は、30〜40センチの段差があることも。

若い頃は何でもないこの段差が、膝や腰が悪くなると大きな壁になります。

 

解消策:踏み台の設置、または式台(段差を分割するステップ)の取り付けで対応できます。

手すりをセットで設置すると、さらに安心です。

3. お風呂の入口と浴槽のまたぎ

お風呂場は転倒事故が最も多い場所のひとつ。

浴室入口の段差に加え、浴槽をまたぐ動作が負担になります。

特に冬場は「ヒートショック」による急激な血圧変動も怖い。

 

解消策:入口の段差解消、浴槽横・洗い場への手すり設置、すべりにくい床材への変更が基本セットです。

浴槽を座り湯タイプのものに交換することで、まだぎ動作を減らすことも可能です。

4. トイレの立ち座りと廊下との寒暖差

高齢の方の転倒は実はトイレでも多く起こります。

便座からの立ち座り動作は、足腰への負担が大きいうえ、夜間に何度もトイレに起きることで転倒リスクが上がります。

また、暖かい居間から寒い廊下、そして冷えたトイレへの移動は、ヒートショックの危険も伴います。

 

解消策:手すりの設置(縦・横の2本組みが使いやすい)、トイレの暖房設備の導入が有効です。

廊下やトイレに断熱材を入れることで、寒暖差を減らすことも検討できます。

5. 階段の昇り降り

2階建ての農家住宅では2階に寝室があるケースも多いです。

毎日の階段の昇り降りは加齢とともに大きな負担になります。

 

解消策:まず手すりを設置して安全性を高めるのが第一歩。

長期的には1階に寝室を移すリノベーションや、階段昇降機の設置という選択肢もあります。

介護リフォームは「介護保険」が使えることがある

実は要介護(要支援)認定を受けている方のいるご家庭では、住宅改修費用の最大9割が介護保険から支給されます。

支給上限は20万円(自己負担1〜3割)です。

対象となる工事の例:

  • 手すりの取り付け
  • 段差の解消
  • 滑りにくい床材への変更
  • 引き戸などへの扉の取り替え
  • 和式から洋式便座への交換

ただし事前申請が必要で、ケアマネージャーへの相談から始まるなど手続きに注意が必要です。

丸善工業ではこの申請の流れもあわせてご説明しています。

丸善工業の考え方:「安全に住み続けられる家」をつくること

バリアフリーリフォームは「工事すれば終わり」ではありません。

どんな生活をしているか、どこに危険を感じているか、家族がどのくらい関わっているか

——そういった背景を理解したうえで、本当に必要な工事を提案するのが私たちの仕事だと思っています。

50年以上この栃木の地で住まいと向き合ってきた経験から言えるのは「住まいの安全は小さな工事の積み重ねでつくられる」ということ。

大掛かりな改修をしなくても、段差をひとつ解消し、手すりをひとつつけるだけで、生活の不安が大きく減ることがあります。

二級建築士として住まいを診断し「今すぐ必要なこと」「数年後に備えること」を整理して正直にお伝えします。

見積もりの押しつけはしません。まずはお話を聞かせてください。

まとめ:「転ぶ前に」が大事

介護リフォームは、転んだり骨折してから慌てて行うものではありません。

「まだ元気だから大丈夫」といううちに住まいの安全を整えておくことが、本人にとっても家族にとっても安心につながります。

栃木の農家住宅や古い一軒家には、気づかれていないバリアが多く残っています。

「うちは大丈夫かな?」と思ったら、ぜひ一度、丸善工業の無料住まい診断をご活用ください。

現地を見て、一緒に考えます。

育みの家|無料住まい診断のご案内

「親の家が心配」「転倒が怖い」「介護リフォームって何から始めればいい?」——そんなご相談、まずはお気軽にどうぞ。栃木県内どこでも伺います。

📞 TEL:0282-51-2543
✉ メール:[email protected]
(受付時間:平日 9:00〜17:00)

栃木市の新築・リフォーム・住宅診断なら

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この記事の著者

育みの家㈲丸善工業 3代目 長 善規

住宅診断(インスペクション)からの大規模リフォーム提案を得意とする。
2級建築士。その他数ある資格・知識・経験・実績から、デザイン・機能性、環境への配慮、資金面・ランニングコストも含めてトータルに対応。
家族と家づくりをこよなく愛する勉強家。

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