実家リノベ|断熱・耐震・外装・内装・水回り|栃木市
目次
築100年以上の実家・次の世代へ住み継ぐための実家リノベ
冬に室内で上着を着ていた実家、古くて暗くて泊まれないと孫に言われた・・・
「もう全然寒くないね!」年末年始、リノベーション工事が完成した実家に孫たちが集まっていわれた一言。また人が集まり賑やかな暮らしが戻ってきたことを実感した。築100年のわが家が老後安心して暮らせるように、そして次の世代が心地よく住み継ぐための実家として生まれ変わった。
間取り
普段は全く使われない二間続きの和室と縁側、
日が当たらないキッチンとダイニング、
古くて床が今にも抜けそうな洗面所、
タイルが割れてしまいシロアリ被害にあっていたタイル張りのお風呂、
夏場は風通しがいいものの冬場は隙間風が入り込む寒いリビング。
昔ながらの農家住宅は使い勝手が悪く、お世辞にも居心地がよい環境とは言えませんでした。
実家に帰省する子世帯も泊まることができず、せっかく遊びに来てくれた孫たちがくつろぐこともままなりません。
年配の父のヒートショックの心配もあり、水回り・外周部・断熱改修・耐震改修など根本的に改善する必要がありました。
建物説明
外観
1階部分は付加断熱(STO)のうえに塗り壁仕上げ、
2階部分はメンテナンスがかからないようにガルバリウム鋼板による金属製サイディングを採用。
縁側にあった掃き出しサッシはYKK430の引き違いサッシへ変更。
耐震補強のために耐力壁をバランスよく配置することで地震に強い構造になりました。
屋根は瓦からガルバリウム鋼板縦ハゼ葺きにすることで耐震性能をアップ。
より地震に強く断熱遮熱性能の高いサッシと付加断熱を採用することで断熱性能が向上しました。
内観
■LDK
二間続きの和室と縁側空間だったスペースを広々としたリビング空間になりました。
床の断熱材にはスタイロフォーム150mmを採用しています。
無垢フローリングの効果もあり「床断熱でも入っているの?」と不思議がるほど足下が暖かくなりました。
差鴨居や長押や床柱に昔の和室の名残りを感じられます。
外周部には羊毛断熱材「ウールブレス100mm」、付加断熱として「STO80mm」、塗り壁で仕上げています。
■BEFORE/AFTER
■玄関土間&和室
■ダイニングキッチン
お客様の声
なによりも冬なのに上着を着なくてもすんでいます。
しかもエアコンを一台運転していれば家のどこにいても快適に過ごせています。
年末年始には子どもたちが孫を連れてきて久しぶりに集まりました。
その時、孫たち、子どもたちの「今度の家は暖かくていいね〜」という言葉が嬉しかったです。
来客があっても玄関土間と和室部分で対応しています。普段のキッチンはあまり見せたくないのでいいことですね。
また孫たちとが遊びに来るのを楽しみに、毎日を快適に暮らしたいと思います。
物件概要
住所 | 栃木市惣社町 |
物件形態 | 一戸建て住宅 |
構造 | 木造・在来工法 |
工事期間 | 8ヶ月 |
建築年 | 築100年以上 |
その他 | 耐震改修補助金(栃木市)・省エネ補助金(国)を活用。 |
【設計者から一言】
待望の我が家の【実家リノベ】は解体準備から完成まで1年計画でした。
まずは中に積もり積もった荷物を処分することからスタートです。
大正10年築、
なんでも取っておく性格だった祖母の部屋やクローゼットからは
たくさんの着物やタオル・布地・布団が溢れていました。
外壁から床・瓦屋根まで解体するため暮らしながらの工事は難しく、
父はアパートで一人暮らしを始めました。
初めのうちは一人暮らしの気楽さを楽しんでいたものの半年ほどで飽きてしまい
「まだできないか」と急かされて困りました(^^;;
ただお化粧的に表面のみをキレイにする工事ならそこまで日数はかかりませんが、
今回は自分たちの世代を超えて孫たちの世代まで住み続けることができる実家を目指していました。
耐震性・断熱性・耐久性・自然素材・省エネ・省メンテナンス・使い勝手の良い間取りと課題は山積みでしたが、
なんとか補助金もフル活用することで予算内に納めることができました。
もしも同じ規模の住宅を建て替える場合の50%程度で、新築以上の性能をもった実家に生まれ変わりました。
年末に久しぶりに実家に集まった親戚たちの笑顔があふれている姿がとても印象的でした。
実家さん、これからも世代を超えてみんなのことを見守っていてね。
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