そとん壁のメンテナンスについて『カビ汚れ・藻を落とそう』
どうも『はたらく×くらす』を木と鉄で育む建築屋 丸善工業3代目の長善規(@maruzen3rd)です。
先日築9年のOB宅の外壁【そとん壁】のメンテナンスに行ってきました。
そこで今回は当社でよく採用される高千穂シラス【そとん壁】のメンテナンスについてまとめてみました。
【そとん壁】について
【そとん壁】とは、九州にある高千穂シラスさんが作っている、外壁材の概念を覆す・超高機能・超高耐久性外壁材です。
その特徴はこちら⬇️
・100%自然素材なのに完全防水。シラスの特性を生かした二重構造で雨水の浸入をシャットアウトしてれます。
・厳しい自然環境にも劣化しない高耐久性。退色・劣化が起きにくいから、建物の維持管理が軽減できます。
・本物ならではの際立つ質感。
・下塗り材でしっかり防水しながら上塗り材がたっぷり保水。
施工費用は他の塗り壁に比べて値が張りますが、長いめでみるとメンテナンスがほとんどいらないので負担になりません。
目次
他の塗り壁について
外壁の塗り壁には下記の様な種類があります。
・モルタル仕上げ(リシン・スタッコ・吹き付けタイル・リシン搔き落とし・ジョリパッド)
・漆喰仕上げ
・土壁仕上げ
塗り壁には長い歴史の中でその耐久性や安全性・意匠性などの魅力がたくさんあるんですよね。
スイス漆喰などヨーロッパで採用されている塗り壁も存在します。
ただ他の塗り壁の防水の基本防水・防汚のためにトップコートが必要になります。
このトップコートの寿命が10年程度。
メンテナンスを怠ると下地材が傷み劣化が早まるので要注意です。
そとん壁の汚れ落としについて
今回はそとん壁を採用した”あしぬまの家”の汚れ落としを行いました。
“あしぬま”という地名だけあって昔は湿地帯だった施主のお父さんが教えてくれました。
北側の日の当たりにくい面にカビ汚れが目立ってきました。
そとん壁自体は無機質のため劣化やカビの繁殖は抑えられます。
基本的にはカビの繁殖もなく、静電気による汚れもつきにくい素材です。
ただそとん壁には防カビ材が入っていません(100%自然素材のため)。
外部から風で運ばれてくる有機質が壁につき、凹凸部分に溜まってしまい、カビたり藻がついたりすることもあります。
湿気の多い箇所にはこのように汚れてしまうことがあるんですね。
そこで今回はこちらの外壁洗浄剤”リムロクリーン”を使って洗浄しました。
手順は次の通り。
①まずは外壁に水をかけます
②リムロクリーンを3倍希釈し噴霧器で全体にかけます
③30分経ったら水で洗い流します
以上!
あ、マスクとゴム手袋とメガネは装備しましょうね。
非常に簡単です。
できあがったのがこちら⬇️
かなりカビ汚れが落ちましたね。
一度やるだけでこれだけ落ちましたのでまた時期をみて施工したいと思います。
そとん壁のメンテナンスについて
他の外壁材では10〜15年で再塗装工事をする必要があります。
30坪で100万近く、60坪ならその2倍。
住宅ローンを払いながらこの費用を捻出するのはなかなか大変ですよね。
そのほかにも水回りや給湯器の故障などいろいろメンテナンスが重なってきます。
せめて外壁にはメンテナンスをなるべくかけずに”住み継げる家”を提供したい。
そんな想いから当社では【そとん壁】を採用しています。
初期費用で100万多くかかっても30年経てば大きく元が取れます。
それに住まいながら足場をかけて2週間近くネットに覆われることもありません。
ぜひご検討くださいね。
まとめ
今回はそとん壁についてまとめてみました。
当社の外壁では『そとん壁』『木壁』『金属製サイディング』が標準採用です。
窯業系サイディングはほとんど使いません。
それも住まい手の暮らしのため。
共感していただける方との家づくりを楽しみにしております♪
ではでは。
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